TOP > 給食チーム座談会
香西先生
2016年入社
給食チームリーダー
チームをイチから立ち上げた頼れるリーダー。
献立作成も担当。
廣見先生
2018年入社
伏石にこにこ保育園
献立を自宅でも再現!
冷静な判断力のベテランスタッフ。
細谷先生
2019年入社
太田にこにこ保育園
明るく気配り上手。
子どもたちを自分の孫みたいに愛する。
松下先生
2020年入社
にこにこ保育園
段取り上手でポジティブ思考!
子どもたちの可愛さに癒される毎日。
香西:みなさんが入社してくれたきっかけは何だったの?
廣見:私はもともと調理の仕事をしていたわけではないのですが、先にここで調理スタッフとして働いていた友人から「とにかく楽しい仕事だから!」と熱烈なラブコールを受けたのがきっかけで(笑)入ってみたらほんとに楽しくて!
細谷:私もきっかけは知人の紹介でした。太田にこにこ保育園ができる計画があって、調理スタッフをやってみないかって。子どもたちは可愛いし、一時期は自分の孫も通ってたので、一緒にいられる時間が幸せでした。
松下:私はこれまで飲食店やホテル、病院などでずっと調理に関わって来たんですが、子どもたちと関われるのが楽しそうだなと思って。保育園は子どもたちの反応がダイレクトに見えるので作り甲斐がありますね!
廣見:そうそう!「おいしかった!」「おかわり!」って言われるのが何よりも幸せですよね。どうしても苦手な食べ物もあるから、時として残食も出てしまうけど…。次はもっと美味しく食べてもらうぞ!と燃えます(笑)
あと働きやすさの点でも魅力的でした。自分の子どもの学校行事などで休まないといけない時も、希望通りに休ませてもらえて。
細谷:そうですね。私は旅行が好きなのですが、希望したお休みも取れてます。
香西:極力皆さんが希望通りお休みが取れるように調整しているからね(笑)メンバー同士の協力体制もバッチリ。長く働いてくれている人も多いから助かっています。
香西:私たち給食チームは、「安心で安全な給食の提供」と「食べることの大切さ楽しさを伝える」という二つの基本方針を定めています。その上で『生涯の宝となる健康な心と身体を育む』という大きな目標に向かって、メンバーみんなで目線合わせをしているよね。
廣見:そうですね。それが表れている一つが献立だと思います。香西先生が作ってくださっていますよね。子どもたちのことを考えて作られているし、具体的な指示もあって、調理するときにとても安心感があります。
香西:高松市の献立を参考にしながら、アレルギー対応のために卵を使わない献立を作成しています※。さらに、当園独自のアレンジも。安心・安全は何よりも大前提として、栄養バランスを考えて、子どもたちがそれぞれの成長に合わせて美味しく食べてもらえる献立を意識しています。
細谷:私が担当している太田にこにこや廣見先生の伏石にこにこは小規模園なので、自宅のキッチンみたいに距離感が近いんです。調理していると子供たちが食材に興味を持ってくれて、野菜を触らせてみたりすると、とってもキラキラした表情で好奇心全開になるのよね!それがほんとに愛おしくて。
松下:食べる以外の体験も通じて、給食をまるごと楽しんでもらえたら嬉しいですよね!
香西:食材の事、調理の事、香りや味、マナーなど、食育に繋げていけるきっかけを沢山作りたいな、というのが私たちチームの想いだよね。
※卵を使用しない献立
卵はご家庭でも比較的利用しやすい食材だと考えています。
その一方、卵がアレルゲンのお子さまの割合は多く、誤食等のリスクを最大限低減させるために当園で実施している取り組みです。
卵を使用しない除去食や代替食ではどうしても、栄養バランスの調整がとりにくいのですが、最初から卵を使用しないので、たんぱく質やその他栄養素がきちんと目標量を達成した献立を作成できるといった利点があります。また、全員が同じ献立を食べられる場面が多くなることで、子どもたちの心理的負担を減らせることもメリットです。
香西:7年前、栗林にこにこ保育園で給食提供を始めるために調理スタッフを募集していて、その時に入社したのが私です。保育園での調理経験はなかったので、ほんとに手探り状態から始めました。役所に行ってガイドラインをもらい、隅々まで読み込んで自分たちのオペレーションへと落とし込んでいったんです。とにかく安心・安全だけは何があっても守ろうと、当時私ともう一人いた調理師とで知恵を出し合って、保育士の皆さんとも共有しながら協力して動かしてきた感じです。
廣見:私はその翌年に入社しました。当時はまだ統一されていない部分も多かったので、私も意見を出しながら、みんなで整えていった感じですよね。園が分かれていて、1人で作業することも多いので、マニュアルが整備されていると安心感が違いますから。
香西:その頃から毎年のように園が増えて、色んな経験をもった調理スタッフも増えてきて。私としては、その都度みんなに相談しながら、意見をもらってここまで来れたという感じ。みんな気づいたことはすぐに共有してくれるし、改善の取り組みも積極的。ほんとに感謝してます!
松下:私は規模の大きな厨房を経験していたこともあって、にこにこ保育園の大きな調理室のレイアウトなどにも関わらせてもらえて、調理がしやすいように、物の配置などを整えることができました。みんなの意見がちゃんと反映されるのも大事なポイントですね。
香西:あとは保護者の方々と保育士の皆さんとの連携も欠かせないですね。アレルギーの共有とか、初めて食べる食材はご家庭で先に食べさせてもらうとか、食は子どもたちの成長に色んな場面で関わってくる。周りの大人たちの連携と目線合わせが大事だなって感じます。
細谷:ニュースで流れた他園での事故や、事故には至らない”ヒヤリハット”など、給食チームのグループLINEなどでは注意喚起がタイムリーに共有されます。また、そういった事故を起こさないためのルールが加わったりと、マニュアルも常に進化していますね。
松下:そうですね。そういった情報共有が日々の業務に活かせていますし、チームの全員が常に同じ意識を持って、調理に関われていると思います。私は前職で、マニュアルが定まった大きな職場を多く経験してきましたが、にこにこ保育園でもそれに負けないくらい、しっかりと安心・安全に関わる部分のルールが決められていますし、私たちとしても調理する上で基準が明確で安心です。
香西:そう言ってもらえると嬉しい。何でもガチガチに縛りたいわけではないけど、大事なところはみんなで目線を合わせることで、防げる事故も多いからね。先ほど出たグループLINEでのタイムリーな共有の他にも、月に1度チームミーティングを行っていますよね。調理に関わる人数が増えたので4チームに分けたけど、顔を合わせての情報共有はとても大事だと感じています。
※正規・パート勤務合わせて、給食チームメンバーは2023年7月現在23名
細谷:仲間に会えるミーティングはいつもとても楽しみです!元気がもらえる気がする。
廣見:ほんとに!チームの一体感を感じますね。以前お魚の小骨にびっくりしちゃった子がいて。魚屋さん、調理師、保育士と、3重のチェックを徹底するのは当然ですが、子どもたちにも「お魚には骨があるんだよ」って教えてあげる必要があると思って、食育の紙芝居をしたこともありましたね。
細谷:そういった一つ一つの体験を大切にしていきたいですね!
松下:子どもたちってほんとに素直で正直。好きなメニューの時はおかわりまでしてくれるけど、苦手な時には残食も増えてしまう…。残さないことの大切さを教えるのも大事ですが、それ以上に成長に必要な身体に良いものを、“楽しく、美味しく”食べてもらうというのが私たちの原動力ですね!
香西:その点は献立を作る上でもいつも頭を悩ませているところで…。栄養バランスを考えると、子どもたちが好きなものばかりにもできないし。それでも少しでも工夫して、苦手意識なく食べてもらえるような献立は意識してるよ。
細谷:以前に出た「ゴーヤの天ぷら」なんて、子どもたち大喜びでしたよね!苦くて嫌いなんじゃないかと思ったけど、天ぷらにするとあまり気にならないみたいで。私も家で時々作っています(笑)
廣見:私も保育園で作ったものを自宅で再現することが多いです(笑)家族にも人気だし、栄養バランス考えられてるから助かってます!
香西:そうそう。ご家庭でも作ってもらえるように、給食レシピの一部は保護者の方にも配布しているのよね。喜んでもらえているみたいでとても嬉しい!※レシピはこちら
香西:最後に、皆さんの今後の意気込みを聞かせてください。
廣見:私たちの園では給食チームと子どもたちの距離が近くて、食の楽しさを伝えていける環境が整っていると思います。子どもたち一人一人の顔を思い浮かべて給食を提供できているのは誇りですし、これからも高めていきたいですね。
細谷:給食は自宅以外での大切な食体験。色んな食材に興味を持って、触ったり匂いをかいだり、お友達と一緒に食べたり。様々な場面で、食の体験をしてもらえるのは、生きる上での力になりますし、帰ってからおうちのご飯にも興味を持ってもらえますよね。そんなリレーを繋いでいる気持ちでこれからも美味しい給食を作っていきたいと思います。
松下:季節の食べ物って、日常生活ではあまり意識しないこともありますが、献立に季節の果物や野菜などが取り入れられてるので、食を通して四季を感じられるのが素敵なところです。四季折々の日本の文化を知ることにも繋がりますよね。
香西:私たち給食チームには、そういう誇れるところがいっぱいあるけど、まだまだ成長中だと思っています。食材や献立に凝った保育園は他にもたくさんあると思いますが、何よりも私たちは“チーム力”がすごい!これは私の自慢でもあります。年齢層も幅広くて、これまでの経験も様々。だからこそ色んな視点が合わさってベストな方向に進んでいけている。
これからも給食を通して、子どもたちをもっともっと笑顔にしていきましょうね!